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2023.10.07

需要が高まる訪問美容! 必要な資格や仕事内容について解説!

需要が高まる訪問美容! 必要な資格や仕事内容について解説!

高齢や病気などで外出が難しい方のもとを訪れ、美容サービスを提供する訪問美容。必要な資格、サロンワークとは大きく異なる仕事内容、給料について解説します。

1.訪問美容(訪問理容)とは

サロンへ来られない方のもとを訪れ、美容サービスを提供する

訪問美容とは、高齢や病気などの理由でサロンへ行くことができない方のために、自宅・病院・施設を訪れてヘアカットなどの施術をおこなうサービスです。介護美容(介護理容)や福祉美容(福祉理容)と呼ばれることもあります。

訪問美容が利用できるケース

美容(理容)サービスを提供できる場所には規制があり、保健所から認可を受けた美容所(理容所)でしか営業ができません。ただし、次のような特別な事情がある場合に限り、訪問美容のサービスが認められています*。
 

2.訪問美容で働くには

美容師免許/理容師免許が必須

訪問美容で働くには、訪問美容を提供しているサロンに入職するパターンと、自身で開業するパターンがあります。どちらの場合でも美容師免許あるいは理容師免許が必要です。美容師・理容師免許を取得するには、専門学校等を卒業したのち国家試験(筆記・実技)に合格しなければなりません。

訪問美容では介護の知識が求められる

訪問美容で働くために、介護に関する資格は必須ではありません。しかし高齢者や入院中の方、障がいを持った方などを対象とするため、施術では基礎的な介護の知識が求められます。

またケアマネジャーなどの専門職から依頼を受けることや、病院や施設へ訪問することもあるため、専門用語も理解しておきたいところ。そのため次のような資格や研修で、介護の知識を身につけることが一般的です。

〈介護職員初任者研修〉

介護職員の入門的な研修であり、年齢・学歴・保有資格を問わず誰でも受講できます。研修は講義と演習で構成され、研修時間は合計で130時間です。
 

受講資格

講習内容

〈訪問福祉理美容師〉

一般社団法人日本訪問福祉理美容協会が認定する資格です。講習を受けることで取得できますが、受講には美容師または理容師免許が必要です。福祉や介護の基礎知識のほか、高齢者とのコミュニケーションや訪問美容の概要、施術時の注意点などを学ぶことができます。

 

受講資格

講習内容

 

〈福祉理美容士〉

認証NPO法人日本理美容福祉協会が認定する資格です。テキスト学習や2日間の講習を経て取得できますが、受講には美容師または理容師免許が必要です。寝たきりのカット・シャンプー技法や、介助方法を学ぶことができます。

 

受講資格

講習内容

 

3.訪問美容の仕事

サロンワークとの違い

訪問美容の仕事は、通常のサロンでおこなうサロンワークと大きく異なります。

訪問美容の利用者は、高齢や病気などさまざまな理由でサロンへ来られない方です。そのため施術前は必ず利用者の健康状態を確認します。傷病が施術に耐えられない状態の場合や、認知症の周辺症状による暴力がある場合などは、施術を見送ることがあります。

健康状態などに問題がない場合でも、施術中は常に利用者の状態・体調を確認し、身体への負担を考慮して短時間で施術をおこないます。

また訪問美容では、施術を受ける利用者本人だけでなく、家族や施設職員もお客さまです。3者の要望を取り入れてヘアスタイルなどを決めるのも、通常のサロンと異なる点の一つです。

施術の流れ・ポイント

自宅または介護施設にいる高齢者(寝たきりでない)のカットを例にすると、施術の流れは次のとおりです。

 

〈施術のポイント〉

準備

カウンセリング

施術

仕上げ

 

〈こんなときどうする?〉

シャンプーは?

切った髪の毛が残らないよう、基本的には施術後におこないます。自力で座れる利用者の場合は、自立支援の観点から入浴時に自身でよく頭を洗ってもらうように促します。

訪問美容では、車イスやリクライニングタイプのイスで使える移動式シャンプー台を利用することもあります。利用者が身体を後ろに倒せない場合は、訪問先の洗面台やお風呂場で前向きに流します。

 

利用者と家族・施設職員の要望が異なったら?

例えば利用者が満足していても、家族や施設職員から「もう少し切ってほしい」と言われるなど、要望が異なる場合には両者の希望を取り入れるようにします。このケースでは家族や施設職員から「なぜもっと短く切ってほしいのか」を聞き出すことが大切です。

など、要望の本質を明らかにしながら全員に納得してもらうよう心がけます。

 

4.訪問美容の給料・求人の募集要項

ジョブメドレーに掲載されている求人を例に、訪問美容(理容)で働く美容師・理容師の給料を紹介します。

 

 

関東の訪問美容事業所の場合

 

北海道の訪問美容事業所の場合

 

理容師

九州の訪問理容事業所の場合

 

関東の訪問理容事業所の場合

 

5.訪問美容の将来性

団塊世代が後期高齢者となる2025年以降は、介護や医療の需要が一層増すことが見込まれます。また在宅医療・介護を望む高齢者も多いことから、訪問美容は今後もニーズが高まっていくでしょう。

髪を切る、おしゃれをする、身だしなみを整えることはQOL(Quality of Life)の向上にもつながり、生きるうえでとても大切なことです。美容師・理容師免許を活かして新たな領域へチャレンジしたい方は、訪問美容で働くことを検討してみてはいかがでしょうか。

 

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